50代女性
2017年9月(1週間)
とことん話す1週間! ‘超’弾丸留学マンツーマン8時間コース


※本内容はリビングくらしナビで掲載された記事です。
諦めないで!50代でも挑戦できる1週間フィリピン英語留学

2020年には東京五輪の開催も控え、英語を使う場面が着実に増えていっている今日この頃。英語を話してみたいけど、今から覚える自信がないとか、英語教室に通う時間がないなどということで諦めてしまっている人も多いのでは?

筆者は現在55歳、もうアラウンド還暦!? お肌はたるみ、口角の下がった自分の顔にぎょっとする今日この頃…。でも、今は人生100年時代! まだまだ人生は長いのです。何か新しいことを始めて自分をバージョンアップしないと、残りの人生を楽しく乗り切れません。

そこで、一念発起、フィリピンへ1週間の弾丸語学留学を決行しました。なぜフィリピン留学を選んだのか、どれほどの費用がかかったのか、など人気上昇中のフィリピン語学留学事情を紹介します。


1週間の留学を終え、修了証書を手に、CNE1代表の井坂浩章さんと記念撮影

きっかけは、何人もの体験者のナマの声

今回、1週間の弾丸語学留学をしたCNE1(www.cne1jp.com/)。マニラから車で4時間くらいのところにある。広大な敷地に校舎と学生寮、食堂、ちょっとした売店もあり、外に出なくてもここだけで生活が完結できる環境。学校によってはプールやジム、ライブラリーがあるところも

たまたまライターのお仕事でフィリピン留学の実態を取材することになり、ここ数年“フィリピン留学”の注目が高まっているということは耳にしていました。でも、「フィリピンで英語なんか学べるの? 治安は? 住環境ってどうなの?」思い浮かぶことはネガティブなことばかり。正直なところ全く興味はありませんでした。

取材中に留学者の皆さんの話を聞くと、「来たときはYes、Noしか言えなかったのに、1カ月後には一人旅ができる程度には話せるようになった」という人に何人も会いました。

そこで、興味を持って個人的にも調べてみると、フィリピン留学の魅力がだんだん見えてきたのです。思いが募って、フィリピン留学を決意。まずは家族の説得からスタートしました。

焦らず、怒らず、夫の負担をなるべく軽減

子どもたちの手が離れ、自分の自由時間が確保できるようになった50代ではありますが、主婦が家を空けられるのは、結局のところ1週間程度がリミット。それでも、夫のOKをとりつけるのは簡単ではありませんでした。最初に切り出したときは、「家のことどうするつもり?」とご不満。夫は昭和の男。20数年共働きをしてきましたが、家事も育児もほとんど私がやってきたのです。簡単に許してくれるはずもありません。

最大のネックになる夕食は、宅配のお弁当を注文することに。費用は私が準備しました。そして、犬を飼っている我が家の場合、意外と犬の散歩が負荷に。これは近くに住む、既に独立している長男にお願いしました。高校生の次男は、自分のことは自分でできるはず!

最終的に夫から「行って来れば?」という言葉をもらえるまでに、私の場合は約1年程度かかってしまいましたが、焦らず、怒らず、英語を勉強したいという思いを伝え、留守中の夫の負担をなるべく分散するよう工夫することがポイントです。家族のことが気になると勉強に集中できません。快く送り出してもらいましょう。

フィリピン留学をおすすめする4つの理由

英語も公用語の1つではあるけれど、フィリピン語も多く使われているフィリピンをなぜ英語の語学留学先に選んだのか。おすすめする4つの理由を紹介します。

授業は1対1のマンツーマンが標準

まず1番感激したのは、フィリピンの語学学校の授業は先生と生徒が1対1のマンツーマンが標準ということ。これは、人件費が安いフィリピンだからこそできること。イギリスやカナダ、オーストラリアなどの語学学校では10人前後からのグループ授業が一般的で、マンツーマン授業などありえません。

1.5畳くらいの小さな部屋でマンツーマンレッスン。先生は英語しか話せないので、授業中は英語で話すしかない。読む、書く、聞く、話すの4技能をまんべんなく学ぶコースや、文法、TOEICに特化したコース、発音矯正などのコースの中から自由に選べる。テキストだけでなく、雑誌の記事やYoutubeをもとにディスカッションをするなど先生それぞれが工夫して授業を進めてくれる

グループ授業だと、恥ずかしくて話せない、一度も英語を発することなく終わってしまった、ということもありますが、マンツーマンだと話すしかない環境におかれ、嫌でも話すことになるのです。また、フィリピンの国民性なのか、先生はとてもフレンドリーで褒め上手。留学生たちは「間違いを恐れずに話せる」と口を揃えます。このような授業が、朝8時から夕方5時まで続き、みっちり英語漬けの1週間を送ることになります。

授業・宿泊・食事がオールインワンタイプの学校が多数

フィリピン留学のもう1つの特長は、キャンパス内に教室、学生寮、食堂などの生活施設がすべてそろっている、オールインワンタイプの学校が多いということ。都心の学校の場合は学校と学生寮が離れていることもありますが、ごく近くにあるか、通学用の専用バスが出ていることが多くなっています。つまり、通学時間は0分。通常は、学校に通うために生活する場を探さなくてはいけないのが、その手間も省けます。留学費用には、授業料、宿泊費、食費等がすべて含まれていて、生徒たちは、通学や食事の心配をすることなく勉強だけに集中できるのです。なんと、掃除・洗濯のサービスも込み。

ちなみに、私は留学中、1人部屋に滞在。広さは10畳くらいで、シャワー&トイレ付。エアコン、wifi完備。テレビはないので勉強に集中できます。費用を安く抑えたいなら2人部屋、4人部屋などもあります。掃除は毎日、洗濯は週3回してくれました。食事主婦にとっては家事一切から解放されるのはとってもありがたい!

カードマン付きで治安面も安心

フィリピンと言えば、タクシーで吹っ掛けられた、スリやひったくりに遭ったなど、治安面で不安になる話をよく聞きます。でも、学校は治安のいいところに立地していることがほとんどで、たいてい24時間体制のガードマン付き。先に紹介したようなオールインワンタイプの学校なら、通学のために外に出るということもなく、その点でも安心です。

さらに、多くの学校では空港と学校間の送迎サービスもあるので、それを利用すれば、移動中の心配もありません。

何より、近い!安い!

東京からフィリピンの首都、マニラまでの飛行時間は約4時間、ビーチリゾートで人気のセブ島までは約5時間。日本との時差は1時間なので着いてすぐ時差ボケなどなく行動できます。

往復航空券の料金は平均で5万円以下。シーズンオフや早割などキャンペーンを利用すると2万円以下ということもあります。

授業料は、たとえば、マニラにある「PICO」の場合、1週間の費用は99,000円(空港送迎費込)、セブ島にある語学学校「イデアセブ」の場合は82,000円~。これはもちろん、授業料だけでなく、宿泊費、食費(3食)、掃除・洗濯サービス込の金額です。シーズンオフには半額キャンペーンを実施していることころも。

食事はブッフェ式。主食とスープ、おかず3品とデザート付き。キッチンスタッフが欲しいだけお皿に盛ってくれる。メニューは学校にもよるが、日本食、フィリピン料理、中華、韓国料理など生徒の国籍にも合わせていろいろなものが出る

つまり、フィリピン留学は、日本から近くて、費用が安い割に、マンツーマン授業で集中して学習できて、3食・宿・送迎付きのなんともコスパのよい語学留学なのです。

何より、近い!安い!

1週間英語漬けの日々を過ごし、確実な進歩がありました!

まずは、分かりやすくテストの結果を(グラフを参照)。1stが留学初日、2ndが1週間後の数字です(それぞれ20点満点)。総合評価が1段階あがっています。特にヒヤリングの点数がアップ。考える時に日本語から変換してではなく、英語で考えることができるようにもなりました。

そして、もうひとつ収穫ともいえるのが、もっと英語を勉強しようというモチベーションが湧いてきたということ。せっかく学んだことを忘れないようにしよう、来年もまた留学しよう、それまでに少しでもレベルアップしておこう、とより英語を勉強しようという気持ちになりました。

また、留学中の出会いも貴重な財産です。私より若い人たちばかりでしたが、Youtubeやアプリを使った勉強法など、教えてもらうこともたくさんありました。今回は日本人率100%の学校でしたが、韓国人、中国人、台湾人、ベトナム人など、国籍が異なる留学生の多い学校に行くと、また違った経験ができそうです。

卒業式。毎週金曜日はだれかしら卒業していく。生徒は20代から30代が多かったがアラフィフ(アラ還?)のおばちゃんとも仲良くしてくれた。フィリピンで英語力をつけた後、カナダやオーストラリアに留学に行く、ワーホリに行く、という人が多かった。Facebookで今でもつながっている。オーストラリアに出張したとき、同じオーストラリアにワーホリ中のかつてのクラスメイトと再会も!
留学と聞くと身構えてしまいそうですが、英語の習得に興味がある人は、まず最初に「フィリピンへの1週間弾丸留学」は、おすすめです。思い切って、試してみませんか?

(文:石井栄子)

※参考に
フィリピン語学留学にかかった費用
入学金 15,000円
授業料 86,100円(食費、宿泊費込)
海外送金手数料 4,000円
空港送迎費(往復) 5000ペソ(10,000円)
SSP(特別学習許可証・フィリピン政府に支払う)6,100ペソ(12,200円)
航空券(成田⇔マニラ) 約60,000円
合計 187,300円