30代 女性
2010年12月(2週間)
日常会話マンツーマン8時間コース
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Infoseek 『内憂外患』
日刊ベリタ


感動のあまり

CNE1に滞在している2週間の間、私は何度も泣きそうになった。
と言っても、ホームシックになったからでも、授業についていけなかったからでもない。

その理由は、CNE1の環境や、ここで働く人々が、あまりにも温かかったからだ。
私は正直、人とすぐに打ち解けるのがあまり得意なほうではない。それに、年齢も年齢なので、「今さら留学なんかして、学校のみんなに溶け込めるのかなあ」と不安を感じていたのだ。
しかし、そんな不安は到着早々吹き飛んだ。
すれ違う先生みんなが、「Hi! Hideko!」と言って声をかけてくれる。先生だけでなく、食堂で働くおばちゃんや、校内を見回っているガードマンのお兄さんや、使用人のおじさんたちまでもが、すれ違うときは必ず「Hi! mum!(ハイ、マム)」と笑顔であいさつしてくれる。そんな彼らの笑顔は、最近の日本ではあまり見られないくらい人懐こいもので、私はあいさつを交わすたび、胸に熱いものがこみ上げてきたのだ。

それだけではない。
もっとも心を動かされたのは、先生たちのホスピタリティ精神の高さだった。
授業内容については後で触れることにするが、放課後や休日までも、先生たちは私たち生徒と共に過ごしてくれた。
たとえばこんな思い出がある。「今夜は流れ星がきれいだから、みんなで見よう」と先生たちが誘ってくれて、夜中に何時間もみんなで夜空を眺めたことがあった。流れ星が夜空を走るたびに、みんなで大きな歓声をあげながら、願い事をした。
CNE1では、先生も私たち留学生と同じ寮で寝泊まりしている。だからこのように、授業以外でも時間を共有することができるのだ。あまりにも贅沢で温かな経験に、このときも私は涙が出そうになっていた。

また、こんなこともあった。
土日の休日を利用して、留学生たちと一緒に、CNE1からバスで2時間くらいのところにある「バギオ」という街に出かけたときのこと。私たちがバギオの街を観光していると、途中でバギオに住んでいるCNE1の先生たちが私たちに合流してくれ、とっておきの観光地を案内してくれた。CNE1の先生たちは、ほとんどがこのバギオ出身なので、週末だけ帰省している。彼らにしてみれば、唯一息抜きできる貴重な休日に違いない。にもかかわらず、わざわざ私たちに付き合ってくれたのだ。
嫌そうな顔ひとつせず、彼らは私たちと一緒に楽しんでくれた。帰る時間になって、「もう大丈夫だから、ここでいいよ」と言っても、彼らは私たちをバス停まで送り届けてくれた。
私はそんな彼らの優しさに触れて、また涙が出そうになっていた。

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初の英語インタビュー

肝心な授業についてだが、これも非常に満足のいく内容だった。CNE1の良さは、なんといっても生徒ひとりひとりに合わせたカリキュラムを組んでくれるということだろう。
私の場合は、ライターという仕事がら「英語でインタビューできるようになること」が目標だった。

その目標を、事前に代表の井坂さんに伝えておいたところ、私を担当してくれた4人の先生たちみんなが、テキストの内容以外に、インタビューをするための質問の作り方や、質問の投げかけ方など、手取足取りていねいに教えてくれた。また、CNE1には同じ敷地内に小学校や高校、看護学校などが併設されているので、学生たちにインタビューする機会も設けてくれた。
それだけではない。私の場合、フィリピンから日本へやってくるフィリピン人看護師の取材をしていたこともあって、CNE1の母体である病院に連れて行ってもらい、病院長と看護師長にインタビューさせていただくという貴重な経験までさせてもらった。

私の英語力は非常に低いものなので、レジーナというカリスマティーチャーと、井坂さんが付き添ってくれて、聞き取れない部分は補足してくれた。このとき行ったインタビューは、記事にまとめてどこかで発表したいと思っている。

私の場合、たった2週間という短い期間だったので、さすがに「英語がペラペラになった」ということはない。しかし、毎日8時間マンツーマンレッスンを集中的に受けることで、すっかり忘れていた英語の構文を思い出すことができたし、英語を話すことに対する精神的な抵抗感がなくなったと思う。
こんなに濃いプログラムで、わずか10万円ほどの費用。英語を話せるようになりたい人は、欧米を選択する前に、まずフィリピンに来なければ損だと思う。

真夏のクリスマス

長くなってしまうのだが、もうひとつ書いておきたいことがある。それは、フィリピンで初めて体験した“真夏のクリスマス”についてだ。
ご存じの通り、フィリピンは一年中常夏の国。キリスト教徒が多いので、私がフィリピンに到着した12月8日には、太陽が照りつけるなか、すでに街中がクリスマスデコレーションに彩られていた。

CNE1の寮内も、先生や従業員のみんなが手作りの飾りを作ってデコレーションしていた。
正直、私は東京の繁華街に飾られているような派手なクリスマスイルミネーションが好きではないのだが、CNE1のクリスマスはアットホームで、幼いころ夢中になってツリーを飾り付けていたころの気持ちを思い出させてくれるようなものだった。

また、12月17日に行われたクリスマスパーティーでは、代表のひとりであるガーリーが、私たち留学生や先生はもちろん、学内で働くすべての従業員にプレゼントを用意し、サンタになって配ってくれた。これは大いに盛り上がった。プレゼントは40~50人分ほど用意されていたと思うが、後から聞いた話によると、ガーリーたちはひとりひとりの顔を思い浮かべながら、それぞれが喜びそうなプレゼントをチョイスしてくれたらしい。すごい労力がかかったことだろう。私も彼らから、素敵なプレゼントと共に一生忘れられない思い出をもらった。

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リゾート気分も味わえる

あまり良いことばかり書きすぎたので、少しだけマイナス面も書いておきたいと思う。
それは、CNE1のあるターラック州は、驚くほど田舎だということだ。学校の周りにあるのは、バスで10分ほど行ったところにある大型ショッピングモールだけ。にぎやかな場所が好きな人にとっては、少々物足りないかもしれない。

しかし、学内の環境は驚くほど良いのでストレスは感じなかった。なんと言っても、ガーデンが素晴らしい。よく手入れされた緑の芝生と、晴れ渡った青い空のコントラストが美しく、ガーデンに備え付けられた“クーボ”で寝転がっていると、どこかのリゾート地に来たような気分になれる。
私は今年、ほとんど休みをとらずに働いていたので、クーボで休むひとときが何よりも骨休めになった。社会人の方が、英語を学びながらリフレッシュする場所としても悪くないはずだ。
個人的には、1年に1度は英語のブラッシュアップのためにCNE1を訪れたいと思っている。

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いつか日本に……

フィリピンを留学先に選んだことで、ひとつ気づけたことがある。それは、日本人はやはり恵まれている、ということだ。

フィリピンの人たちは、ビザを取得するのも難しく、高額なお金もかかるため、よほどのお金持ちでない限り海外に出る機会は得られない。CNE1で働く若い先生たちは、とても優秀な人ばかりなのに、ほとんどの人が海外に出たことがない。これはとても残念だ。

もう少しCNE1がメジャーな学校になったら、社員旅行としてみんなで日本に来るというのはどうだろうか? 泊まる場所なら心配はいらない。日本全国にいるCNE1の卒業生たちが、きっと彼らの宿を提供してくれるだろうから。早くそんな日が訪れるといいなあ。

なんだかすっかり長くなってしまったが、最後にひとこと。
私のような30代後半の社会人にも、フィリピン留学はオススメ。年齢や語学のレベル関係なく、受け入れてくれる大きな土壌がここにはある。また、治安もまったく悪くないので心配無用! ぜひ体験を!

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