30代 男性
2013年1月(2週間)
日常会話マンツーマンコース8時間
Facebook:https://www.facebook.com/m.sattoshy


一介のビジネスマンがたった2週間短期留学して意味があるのか。私の回答は、「YES」です。得られる成果の質・量とそれが得られるまでの時間、どれをとっても、こんなに投資対効果の高いものはないと思います(ただ、だからこそもっと、せめて一か月くらいは滞在したかったというのが今の本音です)。


この体験記を読まれている方は、おそらくHPを熟読され、私以外の方の体験記も既に目を通されていることと思います。そこで、私の体験記では、可能な限り、他には言及されていない(であろう)情報と私の等身大の感想の共有に注力させて頂きたいと思います。これらを通し、私が「YES」といった理由をお伝えできればと思います。

私の話の前に:CNE1を「選んではいけない」ケース

授業がどういった形式だとか、どんなところが良いといった情報は、他の体験者の方の事細かな説明で十分だと思います。そして、それらを含め、CNE1を選ぶ理由は、枚挙に暇がないので割愛します。


そこで、私は敢えて、CNE1の弱点というかCNE1を選んだ場合のデメリットをお伝えしたいと思います。これは、私自身のケースで言えば、CNE1はベストアンサーでしたし、上記の通り120%の満足度でしたが、留学はそれぞれに目的が異なって然るべきだと考えるからです。これを踏まえ、「こういうケースはCNE1を選ぶできではない、CNE1では目的を達成しにくい・達成できない」というケースの幾つかを記載します。下記のいずれかに該当する方がいらっしゃるのであれば、CNE1以外を選ばれた方が良いと思うので、これ以降は目を通されなくて良いかと思います(笑)

  • 多国籍交流がしたい方

    まず、多くの国籍の方と触れ合いたい、というのであれば別をあたった方が良いでしょう。私が滞在した2週間、日本人・韓国人・フィリピン人の3国籍としか出会えていません。実際CNE1がそこにフォーカスしている(逆に言えば、多国籍化に注力していない)ため、当たり前なわけですが。もしそういったことが目的なのであれば、欧米諸国に行くべきかと。

  • 昼は勉強、夜ははじけたい方

    次に、平日空き時間や夜も遊びたい、という方もそのニーズを満たすことは難しいと思います。英語を集中して学ぶ(実際多くの生徒が夜も宿題や自主勉強やと学習に時間を割かれている)ための環境であるため、これも当然かと。日中は集中して、夜ははじけたい。そういう方は繁華街に隣接した学校を選ばれた方が無難でしょう。

  • リゾート感覚で学習したい方

    リゾート感覚で学習したい方も避けるべきです。高級もしくはそこそこ豪勢なホテルに滞在し、コンシェルジェが常駐、アメニティも完備といったようなものをイメージされているのであれば、それはお門違いです。日本人は、世界で最もうるさく静かな顧客(要求水準は高いが文句はあまり言わない)と言われますが、CNE1はあくまで学校であり、ホテルではないので。ただ、誤解しないで頂きたいので補足しますが、格安であるにも関わらず、部屋は毎日掃除されているし、ベッドシーツ等も定期的に交換される。クリーニングサービスも週3回無料で提供されるし、食事は3食提供される。ウォーターサーバーにWi-Fiも完備されているし、新宿舎の方は部屋にトイレとシャワーまである。学ぶ以外の雑多なことには一切時間と労力を割く必要がないので、学ぶことに集中できる環境としては十二分です。

  • ReadingとWritingを伸ばしたいという方

    ReadingとWritingを伸ばしたいという方もCNE1は適さない。もちろん、先生にリクエストすることである程度は可能だと思うが、そもそもがListeningとSpeaking (特に後者) を伸ばすのがCNE1のスタイルである以上、コンセプトレベルで食い違っていると言えます。マンツーマンではなく、クラスルーム形式で受講したいという場合も同様だと思います。

  • 「おんぶにだっこ」で成果を求める方

    「おんぶにだっこ」で成果を求める方、つまり自主性・能動性に欠ける方も難しい。少し辛辣な意見だが、CNE1では良くも悪くも自主性が求められる。そのため、自主的に取り組む姿勢がない方は、先生もプロなのでもちろん相手もしてくれるだろうし一定の成果もあるでしょうが、満足度が低止どまりするのではと思います。

以上ざっと思いつくものを列挙しましたが、HPを介して、友人を介して等何らかの形でCNE1に辿りついた方は上記のいずれにも該当しないと思います。言い換えれば、迷わずCNE1を選択してもおそらく後悔はないはずです(もちろん皆さん側の予算とCNE1側の空き状況に依存しますが)。

いずれにせよ、私が言いたいのは、「目的・ゴールを定める」ことの重要性です。なぜ・何を目的に英語を学ぶのか。そして短期にせよ中長期にせよ獲得したいこと・ゴールは何か。これを今一度ご検討頂き意思決定されることを推奨します。

私のケース:1.背景・経緯・動機など

社会人にとってまとまった休みを取るというのはなかなかどうして至難の業だと思う。私の場合、仕事柄プロジェクトとプロジェクトの間にまとまった休みは取りやすいものの、プロジェクトの次は新しいプロジェクトというのもざらで、ここ2年は有休を取得できていなかったのが実情です。

そんな折、2012年色々あり(色々に興味があれば別の機会にお話しします)、この度転職を決めました。2013年1月末付で現在の会社を退社、2月から心機一転新生活をスタートするのですが、その前に溜りに溜まった有休を利用し、以前から興味があったフィリピン留学に。

ここでなぜフィリピン留学に興味があったのか、またその中からなぜCNE1を選んだのか。そのあたりの経緯を説明したいと思います。

昨今のビジネスマンに英語力が必須なのは言うまでもないでしょう。個人的には、自身の可能性を広げるというよりも、可能性を狭めうるリスクへの対策としてだと考えています。グローバル化もしくはグローカル化という言葉が持て囃されて久しいですが、今の会社に勤めて9年、ここ2年くらいはその波が本格化・熾烈化しているように感じています。周りの取り組み方も本気度を増しています。そんな中で私自身やはり「聞けない」「話せない」ことに焦りを常に感じていました。昇進に必要なこともあり、TOEICのスコアはそこそこですが、スコアがいくら高くても、実用に耐えない。The 日本人の典型です。つまり、「英語はツールでしかない。その英語をツールとして使いこなせるようになりたい」、ずっとそう思ってはいるものの、実現できていないというのが実態でした。


インプット型の学習(ここ半年くらいは、通勤時間はわからないながらもTEDを聞いていたりしていましたが)はしているものの、アウトプット型の学習は全くしておらず、いつまでたっても上記ゴールに近づけているという感覚がありませんでした。

そんな中、会社の取り組みでグローバル人材を育てるためにはどうすれば良いか、そしてその第一ステップかつ日本人にとっての最難関である英語力を高めるためにはどうすれば良いかというお題に対し、その施策を検討したことがありました。その際、①一般的に大卒の日本人が英語を不自由なく使いこなせるようになるには1800時間(平日1日8時間学習しても約1年)必要だというデータがあること(*1)、②そして人間の記憶は寝て起きたら約74%忘れてしまう(*2)ため如何に繰り返しの学習が大切か(皆さんも感覚的に頷けると思います)ということ、そして③この課題解決に打ってつけの解決策としてフィリピンでは格安でかつマンツーマンで授業が受けられるという、「眉唾物」かと疑いたくなるような情報を得ていました。グループレッスンでも高額な英会話学校が、マンツーマンで格安。この時点で、いつか機会があればとかなりの興味が湧いたことは理解頂けると思います。

では、なぜCNE1だったのか。一言で言えば元同僚の紹介です。上記取り組みに一緒に取り組んでいたメンバーの一人が、私と同じく強く興味を持ち、しかも彼は私の上を行き、実際に複数の学校に体験留学し、その経験を共有してくれました。その彼がCNE1が一番だと教えてくれたわけです。彼曰くCEN1の差別化要素は、①まず日本人経営者である学校の方が色々な意味でサービスがきめ細やかで、要求水準の高い(口うるさいとも言えるが)日本人の好みに適している、②飯がうまい、③本当に学校という感じで集中して学ぶには最適、ということで、信頼できる同僚の推奨に私は迷わず申し込みました。

その後は、メールの応酬(この辺りは他の体験者の方も触れられていると思うので割愛)。希望としては3週間で申し込んだんですが、部屋の空きがないとのことで2週間でお願いしました。半端ない申し込み量があるというのを、後日井坂さんご本人から伺いました(Twitter上でも触れられていますね)が、本当にそうなのだと思います。もし今、この文章を読まれている方で悩まれている方がいらっしゃれば、今すぐに申し込まれることを強くお勧めします。詳しくは下記に触れますが、受講を終えた私の満足度は120%以上です。皆さんにとっても、その機会をみすみす逃すことは機会損失以外の何物でもないと思うので。

まとめると、私の場合、

  • 時流に乗りきるためにも、常々英語を使いこなせる人材になりたいと考えていた
  • しかし、インプットばかりで、重要性は理解しているものの、アウトプットすることに注力していなかった(日本にいると必要がないので…)
  • そのため依然英語を使いこなせる人材にはなれていない

という悪循環を断ち切りたいと思い、そこにCNE1という素晴らしい打ち手があり、それに縁あって運良く出会えたということになります。

*1 アメリカ国務省のForeign Service Instituteという付属機関にて実施している、国務省に属する人材に対する外国語学習のターゲット時間によると、英語圏の人間が、英語と全く異なる言語(中国語、日本語、アラビア語等)を学ぶ際、2400-2760時間必要とされる。同様の時間が日本人の英語学習にも必要と推察されるため、ここから日本人が大学までに英語を学ぶ時間が約1000時間を差し引き算出された値。

*2 エビングハウスの忘却曲線より

引き続き私のケース:2.目的・ゴールと達成状況

上記背景・動機でCNE1に短期留学することを決めたわけですが、以下では私が定めた目的・ゴールとその達成状況を振り返りたいと思います。

まず私の短期留学の目的は、「継続的な英語学習、特にアウトプットを重視した学習の定着化・習慣化のきっかけづくり」でした。たった2週間で英語がネイティブクラスまでベラベラになり、「英語を使いこなせる人材」になれるわけはなく(可能性はゼロではないですが常人の私には100%無理なので)、であればこの2週間をきっかけに中長期的に英語と改めて向き合えるようになろうと考え、この目的を定めました。具体的には、2週間で英語をアウトプットすることに対する抵抗感を克服し、帰国後もオンライ英会話等を利用し継続的に英語に接し続けるということを考えました。皆さんがこの体験記を読まれている頃も、しっかり継続しているはず(と思いたい)。

次にゴールですが、これは初日のSpeaking Testの結果を受けて決めました。成果の見えない・測れないゴールを定めても面白くないと考えたからです。具体的には、2週間で2レベルアップ(初回のスコアが次のレベルのボーダーだったので実質的には1レベルとも言えますが)するという、やや無謀にも思えるターゲットを置きました。

そしてそれを先生とも共有し、ビシビシやってほしいとお願いしました。「Satoshiは2週間しかいないし、しかも2レベルもアップしたいのであれば」と先生は本当にビシビシやって下さいました。
授業中は、発音の指摘(「Rの発音が違う。もっと表情筋使って、舌も巻き込んで」、「Nの発音は舌を上の前歯の裏にあてる感じで」、「SheとSeeは…」、「Lowは…一方Lawは」みたいな話ですね)と、文法の指摘(「そこはDoではなくDoes(3人称単数)」、「haveではなくhad(時制)」、「aがない(冠詞)」、「Toは?(前置詞)」等々)をたくさん頂きました。全てどこかで聞いた話ばかりなのですが、Speaking中となると繰り返しミスをしてしまい、自分でも情けない限りでした。


宿題もバンバン。Short essayはほぼ毎日、硬い言い回しの多い文章を読んでこい・そしてサマリー説明しろだとか、パワーポイントで資料作ってプレゼンしろだとか、それはそれは楽しいものばかりでした。それでも社会人で毎日仕事に追われるよりはましでしたが(笑)。こう書くと地獄みたいに見えるかもしれませんが、でも、本当に楽しかった。先生方は皆さん明るく親切で優秀で、2週間はあっという間でした。

ここで私のCNE1での勉強法というか取り組み姿勢を少し共有させて頂きます。①授業中はひたすら先生と話しまくる。②また先生からの指摘は真摯に受け止め、メモ。すぐにリピートし、必死に身に着ける努力をする。③先生が使った、もしくは自分で英語にできなかった言葉で分からないものをメモに取り覚える。そして、他の授業で使ってみる。


これ以外は、宿題があったのでなかなか手がまわらなかったのですが、この「できなかったことメモ」を消化するだけでも、かなりの効果があると思います。メモにとり消化することで、徐々にそれが意識づけられ、英語を話している最中も自分で修正(ここはSheだからDoじゃなくてDoesだとか等)しようという意識が働くようになったのが個人的には大きな変化だと感じています。

では、結果はどうだったのか。ちゃんと2レベルアップしました。定性的にも、まずListeningは先生との会話においてはほぼ問題なし。Speakingはまだまだですが、それでもアウトプットすることに対する抵抗感は消え、何が何でも伝えたいという気持ちが生まれ、実際話せる量も増えたと自分でも思います。これは自分なりの努力ももちろんありますが(ここは謙遜しても仕方ないと思うので)、やはり目的・ゴールを先生と共有したこと、そして何よりそれを真摯に受け止め協力してくださった先生方のお力添えが本当に大きいと思います。感謝ですね。

自主的に、努力を惜しまず、先生方と協力して、何より楽しんで過ごすこと。これがCNE1での必勝法なのだと思います。

卒業式での一コマ

卒業式での一コマ

その他伝えたいことや感想

大枠伝えたいことは伝えられたと思うのですが、あと数点五月雨に触れたいと思います。

授業開始までの準備

HPにもありますが、基本となる文法と英単語・熟語は一通り復習しておきたい所です。既に多くの方が言及されていることと思いますが、敢えてここは触れさせて頂きます。


特に2週間しかない私の場合、成果を上げるためには、受講中は話すことと聞くことに集中することが必須だと考えていました。そこで、文法書一冊と英単語(懐かしのターゲット。アプリで購入)はそれなりにやっておきました。その時点で新たな気づき(ほとんどが忘れているからなわけですが)や焦り(単語力の衰えの恐ろしいこと)が得られ、モチベーションアップにもつながったので、これはやはり間違いではないと思います。

部屋の選び方

私は一人部屋にこだわりました。これも2週間だからです。長期間滞在できるのであれば、予算面の問題からも4人部屋という選択肢もあったかと思います。ただ、短期集中するのであれば、ベストコンディションを維持するためにも、共同生活は避けた方が良いと思います。もちろん、留学の目的にも寄るので一概には言えませんが、短期集中で少しでも英語力を高めたいというのであれば、一人部屋を推奨します。最も稼働率の問題はありますが…

井坂相談所

井坂さんは、多忙を極める身でいらっしゃるにもかかわらず、生徒からの希望ベースで「井坂相談所」なるものを開催されています。CNE1の設立までのいきさつや、井坂さんの人生、今後の日本やアジア経済、その他諸々、驚くほどの引き出しを要されている井坂さんから本当に興味深いお話が聞ける素晴らしい機会です。もちろん、そんな硬い話でなくとも、今後どう生きていこうとか、実は…みたいな話でも大歓迎だと仰っていました(あっていますよね?井坂さん?)。ちなみに、私は4時間30分話ましたが、まだ後倍はいけるという感覚ですね。別に30分でも良いと思うので、是非井坂さんにお願いしてみては如何でしょうか。(※井坂さんとお話した内容についての詳細は、書き始めると本が数冊できてしまう程のネタがあるのでここでは差し控えます(笑))

フィリピンの治安

外務省のHPあるように、フィリピン、特にマニラのイメージは一言で言えば「治安が悪く、危険」という感じだと思います。もちろん、そういった側面があるのは間違いないです(マクドナルドやJollibeeというフィリピンで人気のファーストフード屋でショットガン持った警備員がいるくらいなので)が、若干煽りすぎではないのかな、というのが個人的見解です。注意するにこしたことはない(というより注意しなくて良いという趣旨の文章ではないので悪しからず。当然最低限必要な対策はしてください)ですが、普通に生活する分には、他のアジア諸国と大差ないと思います。もし、「危ないから」といった理由でフィリピン渡航を諦めている、選択肢から外している方がいらっしゃるのであれば、再考されることをお勧めします。

マンゴー

毎食時、フルーツが出ます。スイカ、メロン、バナナ、オレンジ、パイナップル、そしてマンゴーのいずれか一つ。1・2日に一度マンゴーが出ます。言うなれば食べ放題です。うまいんです、これが。最高です。
(※何も特別な示唆はありません。ただ伝えたかっただけです。すみません。)

貴重な仲間との出会い

CNE1では何らかの理由・目的で英語を学ぶ同志がたくさんいます。彼らの年齢、出自や職業等は実に様々で、日本で生活していると出会えないような人とも密な関係を構築できます。


私も彼らとたくさんの楽しい時間を共有でき、結果、たくさんの刺激と気づきをもらえました。これは、思わぬ僥倖でした。視野が広がり、何か日本に戻ったら一発やってやろうという気概も生まれました。本当に良かったです。出会ってくれたみんなありがとう! この場を借りて感謝です。

最後に

HPをご覧の皆さんは既に素晴らしい経験への半歩を踏み出されていると思います。なので、さらにもう一歩踏み出してしまってください。後悔はないと思います。

私は運命論者ではありませんが、人や物事との出会いには何かしらの意味があると考えています。そして、しっかりとその出会いを大切にしたいと考えています。その出会いの意味を見極めるためにも。


皆さんも何らかの縁があって私の体験記、そしてCNE1に出会ったわけです。その出会い大切にしてみませんか?


素晴らしい先生とたくさんの仲間(上記ではあまり触れていませんがかなり仲良くなりました。週末は皆で遠出して思いで作りもばっちり完遂です。同期会みたいなものが帰国後も恒例みたいです)と一緒に、楽しく刺激的な生活を送ってみては如何でしょうか。きっと、新たな世界が開けると思います。

休み時間の一コマ

休み時間の一コマ

週末の一コマ①(Hundred Islands)

週末の一コマ①(Hundred Islands)

週末の一コマ②(Baguio:Mines View Park)

週末の一コマ②(Baguio:Mines View Park)