50代 男性
2012年12月(1週間)
日常会話マンツーマンコース8時間コース
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私は50歳を過ぎてから「通じる英語」を身に付けようと英会話を始めました。根が負けず嫌いで凝り性の性格ですから、相当な努力とありとあらゆる方法を試しました。ところが全くと言ってよいくらい手応えが感じられず何度か心が折れそうになりました。凹んでいる時、追い打ちをかけるように大学生の長女から、「お父さん、もっと他にやるべきことがあるでしょ?もう歳だから諦めなさいよ。お金と時間の無駄使いだと思うわ」とたしなめられる始末。それでも挫折することなく苦節4年、たどり着いたのがCNE1だったのです。

40代、50代になってから英語を始められた方、またはこれから始めようかと思案されている方々にお役に立てばと、苦悩の4年間の足跡をしたためたいと思います。正解は一つだとは思いませんが、参考になれば幸いです。

私の50歳までの英語学習履歴

私の英語学習履歴は、中学の3年間、高校の3年間、大学の教養課程の2年間、そして大学院の2年間と通算10年になります。高校、大学、大学院と3回、入学試験対策としての英語学習をしました。大学院卒業後は、某家電メーカーに就職し機械設計技術者の道を歩むことになるのですが、日常生活においても仕事上でも英語と接する機会はほぼゼロでした。英語を必要とするのは米国欧州特許を読む時くらいしかありません。二十数年間、ほぼ英語に接する機会も必要性も感じることなく50の大台に乗ったわけです。

英語の勉強を始めたきっかけ

47歳の夏に、米国のシリコンバレーへ技術調査のため一週間の出張を命ぜられたことがあります。年に一回サンノゼで開催される半導体製造技術の展示会でのシーズ調査を行なうことと現地コンサルタントと会い、技術動向について取材することが使命でした。出張の目的が明確ですから日本を発つ前に企業名と技術の目星を付けて、ヒアリング内容のQ&A集を作り往路の航空機の中で何度も読み返して頭に叩き込んで臨みました。

そして、Q&A集と電子辞書を手に悪戦苦闘しながら必死でヒアリングする。とりあえずテクニカルワードは知っているので繋ぎ合わせて内容を類推する。相手が言ったことを確認したいのだが、とっさに英文が思い浮かばない。筆談に切り替える。技術内容をブロック図に書き、身振り手振りで額に汗し説明する。終わる頃には極度の緊張で脇の下は汗ビッショリ。一緒に出張した上司は、Nice to meet you.と挨拶しソファに腰を下ろしたとたん狸寝入り。Thank you very much.と私がお礼を言ったとたん何事もなかったように目を醒しました。

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一区切りついたので展示会場に併設されている軽食コーナーで喉の渇きを癒すことにした。私はアルコールを受け付けない体質なのでオレンジジュースなどのソフトドリンクが飲みたい。カリフォルニアオレンジとかがイイな。でも、待てよ。『オレンジ』って、どう発音したらよかったんだっけ? “R”が入っているから”L”じゃないよね?きっと。とりあえず、一旦列から外れて、「ゥオRエンジ」と小声で練習して見たが、R, L の発音に自信がなくオレンジジュースを諦めコーラを注文することにして列に戻った。『cola』は、Lだから、ふつうに「コーラ!」と言えばいいよね。楽勝気分で自分の番を待った。で、自分の番が来てカウンターの中のお兄さんと目があった。私は自信たっぷり「コーラ!」と叫んで見た。が、お兄さんはキョトンとしている。

で、もう一度、「コ・オ・ラ」と一音一音区切って発声した。するとわかったらしく、頷いて振り返りガラス戸を開けビンを取り出した。シュポッと栓を抜きひょいとカウンター越しに私に差し出した。オイオイこれコーラじゃないじゃん、どう見てもビールじゃない。細かい泡出てるし。銘柄をみると「コロラ」というブランドのビールらしい。

でも、「私がオーダーしたのはビールじゃなくてコーラだ」と何て英語で言えば良いか分からず諦めて清算した。ベンチにへたり込んで飲めないビールを口に含んだ。半分も飲まなかったけれど真昼間から真っ赤な顔で、午後からも展示会場をさまよった。コーラもオーダーできない屈辱と敗北感がビールの苦みとともに私の苦い思い出として心に深く刻みこまれた。

ホテルに帰る途中の道端に、オーバーオールを着た体格の良い陽気な靴磨きの黒人のおじさんがいて、笑顔で私に話しかけてくるが何を言っているのかさっぱり聞き取れない。たぶん、どこから来たの?日本人か?靴磨いて行きなよとか言っている風なのだけれど全くコミュニケーションが成り立たない。午前中のコンサルとの会談では一応それなりに意思の疎通ができたのに。会話の内容は高度な技術内容だったのに。ところが、ごく平易な日常会話が通じない。

とりあえず、初対面なのだから、靴磨きのおじさんも、”How do you do?” 、”How are you?” と、聞いてくれれば、中学校で習ったとおり、”Nice to meet you”、”I’m fine, thank you” とか教科書通りに答えられるのに、ブツブツ。

自分が学んだ英語では海外での日常生活に支障を来たすと認識したのです。これが契機になり、まだ、定年まで10年以上あるし少し英語の勉強をしてみようと思い出したのです。ところが、二十数年も英語とかかわることのない生活を続けてきたので何をどうしたら良いのかサッパリわからない。

試した方法

最初に試した方法は、通勤時間を有効に使える「1000時間ほにゃららマラソン」という教材です。英語のシャワーを浴び続けるとある日突然聞き取れるようになるらしい。そんなうまい話があるわけがないと思いながらも藁にすがる思いでとりあえず始めて見た。

でも、これは私には向いていませんでした。比較的ホットな話題を題材にしているのですが、所詮教材になったものですから過去の話です。新もの好きの私は直ぐに飽きてしまいました。私の周囲にこの教材でリスニング力が向上したと言っている人もいましたが、その人の性格に向いていたのだと思います。

次に試したのが、また懲りずに「ボキャビルマラソン」でした。語彙がなければお話にならないと思い教材を購入しましたが3日で飽きてしまいました。これ以外にも購入した教材、書籍は数しれず。「基本単語3,000語」、「一週間で覚える中学英文法」とかの類い。なんとなく自覚したのは「英語マスターに近道無し」ということです。

私の周りには、英会話をサラリとこなせる人が結構います。人間の能力なんて天才を除けば、そんなに変わりませんから、話せる人はそれなりに努力を重ねたのだと思います。

自己分析

なぜ、世間で評判の英語教材では私のスキルアップにつながらないのか?その理由を分析して見た。私は、人一倍好奇心が強く、面白いと思ったことはとことん探求するタイプです。学問でもスポーツでも仕事でもとことんやり抜きます。人から嘲笑されたり、罵倒されたりすると俄然ファイトが湧いてきます。CDは嘲笑も、罵倒もしてくれません。つまらないです。

また、人と同じことをするのを好まず、そこに何かオリジナリティーが見出せなければモチベーションが高まりません。つまり、型にはまった教材が、そもそも私に合わなかったのです。つまり、勉強の仕方や教材にも向き不向きがあるというのが私の結論です。「なんとかマラソン」のような教材で効果をあげる人もいれば、私のように3日で飽きてしまう人もいるということです。「スピードなんちゃら」とか巷に溢れていますが、私の3年間にわたる試行錯誤で得た結論を3行で述べると、

  • 「英語マスターに近道なし」
  • 「できる人は必ず努力している」
  • 「人それぞれに適した方法がある。『私はこれで英語をマスターした。』を鵜呑みにしない」

出会い

諦めずに続けていると、いつかきっと幸運に巡り会えるものだとつくづく思いました。でも、幸運はあちらからやってくることはありません。幸運は自分の手で引き寄せるものです。

ある日、ネットサーフィン中に「ランゲージ・エクスチェンジ」というカテゴリーのインターナショナルのサイトがあることを知りました。仕組みは、こうです。第二言語を学びたい人が、自分の学びたい言語と母国語、その他の情報を自分のページに登録します。公開レベルはプライバシーセッティッグで制限することも可能です。メンバーは、登録会員の情報を検索して条件の合う会員にメールを出すことができます。もちろん、プライバシーセッティングで対象から外れていれば送ることはできません。

似たような仕組みのサイトが沢山存在します。私は複数のサイトを試して最終的に一つに絞りました。自分のプロフィールを登録して一ヶ月、定期的にメール交換する海外のメル友が数人できました。もちろん、中にはいかがわしいメールがくることもあります。身分を詐称しているメンバーもいます。あくまでも自己責任で行うものだと思いますが、お勧めのサイトがありますので、ご興味のある方は連絡を頂ければお教えします。

話を元に戻します。私が利用しているサイトはフィルター機能があります。この機能を使って、同じ英語でも居住地域を米国に制限すればアメリカンイングリッシュスピーカーに絞ることができます。複数回メール交換が続けば、次のステップとしてビデオチャットにチャレンジです。ここに至るまでに相当な根気が要ります。たいていは、2, 3回のメール交換で音信不通になります。首尾よくビデオチャットまで辿り着いても会話が続かなかったり、メールの印象と食い違ったりしてビデオチャット友だちを作るのは相当な努力と根気が必要です。私には、この手法が向いていたのだと思います。好奇心が強く、凹めば凹むほどファイトが湧いてきますから、2,30人程度ハズレが続いてもへこたれませんでした。

私の場合、もう4年間、毎月2,3回、毎回約60分ビデオチャットをしている米国のご婦人がいます。相手の方は日本語の響きが耳に心地よく日本語が好きで独力で学んでいる方でした。大学の専攻は英文科でチャット友達としては正に打って付けの相手だったのです。年齢と家族構成が似ていることもあり直ぐに意気投合しました。毎年クリスマスプレゼント、バースデイプレゼントを交換する間柄になりました。他にも不定期ですが世界中にチャット友達ができました。

でも、最初の一年は相手の言っていることがほとんど聞き取れませんでした。そんなときはキーボードを併用して意思疎通を図りました。これが、CDなどの教材だと直に飽きてしまったのでしょうけれど、話題が昨日日本を襲った台風の話であったり、とにかくリアルで刺激的でした。

1年が経過した頃から、何となく相手の会話に相槌を打てるようになりました。聞き取れた部分を復唱してみたり、I see. と言ってみたり。相槌を打てるようになったことが一つの転機となりました。一皮剥けた感じでしょうか。あちらは私が話について来ていることに大喜び。ジェスチャーを交えてお互いの意思の疎通レベルが飛躍的に向上しました。相変わらず何を言っているのかよくわからないのですが、相手を理解しようとする姿勢が相手に伝わったのだと理解しました。Well, So, anyway, really, hum, um, I see, yeah, sure, I agree, I think so, など、相互理解にとても役立つフレーズだと思います。

それから、海外の人とチャット続けて気づいたことがあります。相手の方は、こちらの言っていることが理解できなければ、顔を固定したまま真剣に聞き入ります。日本人のように笑ってごまかしたり、適当にうなずいたりしません。聞き取れなかったら、ごまかさずにpardon?とかはっきり伝えた方が英語圏の方とのコミュニケーションでは大事だと感じました。

ランゲージ・エクスチェンジのサイトを利用して一番良かったと思うのは、外国の友人ができたことです。外国の友人ができたことで、彼らともっと円滑に意思疎通ができればもっと楽しいだろうなと思うようになったのです。この頃から英語は私の趣味の一つ。学ぶこと自体が楽しい。そう思えるようになっていました。そうなると、冷たい目で見ていた家族も何も言わなくなり、むしろ「お父さんの執念には頭が下がる」とか言い出し、いつしか家族も暖かく見守ってくれるようになったのです。

CDなどの教材を静的学習と定義するなら、ビデオチャットは動的学習とでも言うのでしょうか。台本も筋書きもありませんし、話題もその日の流れで千変万化します。前頭葉を刺激し私の学習意欲をかき立ててくれました。しかし、ランゲージ・エクスチェンジのサイトだけでは間が空きすぎます。週に1回程度では少なすぎると感じ始めました。

そこで、私の興味も満たし、できれば毎日短時間でも会話ができる手はないかと探したところ、フィリピン講師によるSkypeを使った格安レッスンを見つけたのです。これも似たものが沢山あります。とにかく安いのが気に入って約一年続けました。Skypeレッスンは、私の性格に向いているし、毎日生きた英語に接するという意味で一定の効果があったと思います。しかし、慣れてくると次第に物足らなくなってきました。インターネットのビデオチャットでは音質が安定せず、こちらの発音がちゃんと聞き取れているのか疑わしく思うことが度々ありました。Skypeを使ったレッスンにはメリットとデメリットが有ります。メリットはお手軽であること。デメリットは所詮画面を通した会話に過ぎないということでしょうか。これにも限界を感じ出しました。思い出したら止まらないのが私の性格。これは留学するしか解決方法がないというのが最終結論となったわけです。

CNE1

そこで調査を開始しました。それこそありとあらゆる情報源を駆使して。でもエリアはフィリピンに限定していました。理由は3つ、

  • Skypeのレッスンでフィリピン人の英語スキルの高さを知っていたこと。
  • レッスン代も航空料金も割安であること。
  • 時差が少なく移動が楽なこと。

これだけの条件が揃えば、米国、カナダ、オーストラリア、イギリスに行く理由が見当たりません。

最終的にCNE1に決めた理由は3つ、

  • CNE1のホームページにほぼ知りたい情報が網羅されていたこと。
  • 問い合わせメールを送ってから返信までのタイムラグがほとんどなく、詳細な情報が返信されてくることに安心感を覚えたこと。
  • 学習に集中できる環境を提供していただけること。

三度の食事も、洗濯もしてもらえる。しかも敷地内に宿舎があり時間が有効に使える点も加点ポイントになりました。

フィリピン人の英語スキル

フィリピン人の英語力はアジア諸国の中で断トツ一位だと思います。英語がファーストランゲージとなっており小学校からタガログ語以外の科目は全て英語で進められます。教科書も英語です。また、フィリピンには米国企業のコールセンターが沢山あり、そこで働いた経験のある人が大勢います。その人達は2ヶ月間、アメリカンイングリッシュの発音を叩き込まれるようです。Skypeで会話をしていても語彙が豊富で文法もしっかりしています。

申し込みから出発まで

CNE1に決めてから、航空券の予約、休暇の申請など入学予定日の一月前に完了し、ホームページにも記載されている通り、基本単語と文法の復習に一月を充てました。私の場合一週間と期間が短いですから苦手のスピーキングスキル向上に集中したいと思ったからです。いくら割安と言っても航空料金も含めれば二桁万円の大台に乗ります。どうせ留学するなら、目的と達成目標をしっかり決めて望んだ方が滞在期間中に有意義な時間を過ごせると思います。

イングリッシュスピーカーと臆せず会話できるようになるという目標でも良いと思います。とにかく何故留学なのか。なぜフィリピンなのか。何故CNE1を選んだのか。自分なりの答えを持って入校されることをお勧めします。

期間に余裕があれば、3ヶ月程度を準備期間とし留学に望まれるのが効果的だと思います。持参品に関しては、CNE1のホームページに詳細に記載されていますからそれに従えば問題ありません。

持っていけば良かったと思ったモノ

それは、虫よけスプレーまたは電気香取です。到着した日曜日の夜は執拗な蚊の攻撃に会いほとんど寝られませんでした。やはりフィリピンは暑かった。成田空港までダウンジャケットを着用していたのですが、当然ですがマニラ空港からはTシャツと短パンで十分です。一年中夏です。そして一年中蚊がいます。幸い、同じ日に入学したYさんが蚊取線香を分けてくれたので翌日退治できることができ、あとは快眠できました。また隣室のSさんも虫除けスプレーを貸してくれるとわざわざ部屋まで来てくれました。これもCNE1の良い校風だと思います。

それと、薄手のひざ掛け。バスの中、教室の中は結構エアコンが効いています。じっと座っていると足腰が冷えてきます。特に女性の方は持参された方がよいでしょう。

レッスンの選択

私の場合、TOEICの点数は日本人エンジニアの平均値以上あると思うのですが(リスニング340,リーディング370)スピーキングが苦手です。申し込み時点で、日常会話4時間にビジネス2時間、発音2時間としていましたが、入校初日のスピーキングテストの結果が散々だったのでカウンセリング時に弱点の日常会話を徹底的に学習したいと申し出て8時間とも日常会話コースに変更しました。

日本の英語教育では、読み書きが重視され、聴く話すトレーニングが不十分で機会にも恵まれていません。結果、変な癖が定着してしまっていて自分でも気づかないでいる発音間違いや無意識の文法エラーがあります。ライティングではまず間違わないような三人称単数現在など会話ではsをつけ忘れたりする癖が付いている生徒さんが私を含め多数見受けられます。まず、そこを徹底的に修正することを優先してレッスンを選ぶのも一つの考え方だと思います。

スクールでの過ごし方

やはり、何故自分はここにいるのか。毎朝毎晩自問自答されることをお勧めします。それが基本だと思います。そこが明確になれば自ずと過ごし方が決まってくるでしょう。それともう一つ、教室だけが学ぶ場ではないということです。ランゲージは民族の気の遠くなるような歴史背景をしょって成り立っているということ。つまり、文法を学ぶのと同時に文化も合わせて学ぶと語順の必然性などが実感でき文化と語学の両方の理解が深まると思います。文化を学ぶには教室以外にも目を向けることです。休日に外出し地元の人と交流するのも好適だと思います。気分転換目的だけの観光ではなく、カルチャーを学んでやるぞと目的意識を持って出かけるのと何となく誘われたので出かけるのとでは理解度に差が出てくると思います。

スタッフも先生も生徒が少しでも充実した時間を過ごせるように見えないところで努力されています。短時間でも構わないので予習と復習、それに宿題はきちんとやること。基本学内から外に出なければ何の不自由もありません。滞在中は目一杯語学と文化の学習に努めましょう。

他の生徒さんや自分の担当講師以外やスタッフとも積極的に交流しましょう。この場で会えたことに感謝しましょう。まず、ここにいること自体が平均的な日本人像から外れています。魅力的な方が沢山いらっしゃいますからこれを機に是非仲良くなってください。得るものが多いと思います。

レッスンの受け方

フィリピンは英語圏ですから、遠慮せず先生に希望を言った方が良いと思います。もちろん先生はCNE1の方針やガイドラインに沿って指導されていると思いますが、その範囲内なら希望を受け入れてもらえるでしょう。わざわざフィリピンまで来たのですから目標を達成する努力をしましょう。聞き取れなかったら、きちんと聞き直しましょう。語順を正してもらったら少し待ってもらってノートに記録しましょう。そして復習して記憶を定着させましょう。先生も真剣ですから時間いっぱいしゃべりつくしましょう。
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CNE1の先生について

私の場合、一日4講、8時間のレッスンを受け、4人の先生のレッスンを受けました。4人の先生ともとても優秀で素晴らしい先生でした。日本国内で英語の個人レッスンを受けた経験がありますが、今回ほどきめ細かく指導してもらった経験がありません。レッスンは先生の個室または屋外の小屋で行ないます。基本個室でのレッスンなので集中できます。また、個室の装飾は先生ごとに趣向が凝らしてありこれもCNE1の特徴の一つでしょう。担当の先生は、木曜日までに申請すれば翌週から変更が可能なようです。相性もあるでしょうから、このような仕組みは有り難いと思います。

一週間の学習成果

まず、客観的な比較として初日と4日目にスピーキングテスト結果を比較するとプリインターミディエイトからインターミディエイトへと1ランクアップ!

主観的な評価で言えば、明らかにスピーキング力が付いた。授業を受けていても手応えが有り4日目頃から先生と楽しくディスカッションができるようになった。また、後述しますが、空軍基地の守衛所で「入れろ!」。「ダメだ!」で30分以上粘った。もちろん英語で。

学習開始年齢について

最初に私の結論を言うと、英語学習に年齢制限はありません。思い立ったが吉日。何歳になっても努力は報われます。やはり無理なんじゃないか。歳だし。だってそうでしょう。単語全然覚えられないんですもの。Skypeでチャットを続けていても、毎回同じような話ばかりしているし。しばらく私も年齢問題に関して、相当悩みました。

逃げ道、言い訳はいくらでもあります。仕事が忙しいというのも止める踏切りを付ける良い言い訳になるでしょう。ググれば、『第二言語習得限界説』とか色々ヒットします。総じて、学習開始年齢が高くなるに従いネイティブ話者になる率が減少し、思春期頃に臨界点があるという統計データを根拠にした説などがあります。年齢が高くなるに従って学習効率が低下するという説には同意しますが、限界説には同意できません。

第二言語習得プロセスは、人が自転車を習得するのと似た運動神経の形成固定プロセスか、あるいは、速読者のように視覚野か黙読プロセスを経ずに言語野へショートカット回路が形成されるのと同じような現象が起きることによって完成するのではないか。だとすると、新しいシナプスが形成される限り言語習得は可能なはず。脳梗塞や事故などで脳に損傷を受けた片麻痺の患者さんがリハビリ訓練により麻痺側の機能が回復した事例をよく聞きます。これは、損傷を受けていない側に損傷を受けた側の機能を代用する新しい回路が形成されるからだったように記憶しています。脳梗塞は高齢になってから起きるケースが多いですから年齢が高くなっても訓練によりシナプスの形成または、既存のシナプスが代用される。理論的に年齢に限界はないという持論で、長女の「小さな親切余計なお世話を」を跳ね返したのです。

一方で、年齢が高いことによるアドバンテージもあります。英語は、ツールに過ぎません。前記した静的学習方法では、あるパターンを短時間で記憶再生する能力に長けている方が有利です。つまり、頭の柔らかい記憶力も衰えていない若い人の方が有利です。しかし、動的学習では会話のキャッチボールが行なわれることになりますから、知識、経験、総合的なコミュニケーション能力がモノを言います。同じ点数の若い人とディベートをしたら私の方が勝てると思います。だって私、百戦錬磨ですから。

いくら英語が流暢に話せても、日本語でディスカッションに付いて行けなければ通用しません。例えば、TOEICの試験を日本語で受けたとします。700点しかとれなければ、いくら英語が堪能でも800点は取れません。つまり、実践では、英語というツール以外にコミュニケーションそのものを成り立たせるための論理構成力、背景知識、交渉スキルなどが必要不可欠となってきます。つまり、実践は総力戦ですから高年齢を武器にすることができるのです。そういう意味でも第二言語学習開始の年齢制限はないと思います。CNE1では、私の言うところの動的学習が重視されますから両方のスキルを習得できると思います。

CNE1内の環境について

極めて安全で清潔です。まず、セキュリティがしっかりしています。正門と各々の建物の玄関には24時間態勢でガードマンが常駐しています。構内の要所要所にセキュリティカメラが設置されておりガードマンの席のディスプレイに表示されています。敷地の周囲は高い塀で囲まれていますから安全度が高いと思われます。

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それから特筆すべきは、その徹底した清掃と整理整頓にあります。学内の清掃は毎朝4時過ぎから始まります。同じところを毎日です。塵一つ落ちていません。また、食堂、寮の部屋、廊下は舐められるくらいピカピカです。敷地内には日よけの小屋や日よけになる大木がありますから日中でも快適に過ごせます。休み時間や放課後には自然と生徒や先生が集まってきますから積極的に交流しましょう。また、同じ敷地内に学校や食堂がありますから話しかけてみるのも楽しいです。

CNE1正門の真正面にある食堂

ここはお勧めです。安くて美味しいしボリューム満点です。日本語のメニューもあります。私は、焼きビーフンを食べましたが、量は2倍、値段は70p(140円)でとても美味しかったです。一点だけ、道路を渡るときはくれぐれも車に注意してください。夜なんか100km位の速度で飛ばしていますし、交通マナーは悪いです。右側通行ですから左右確認するときにまず右側の安全確認をすること。みかけはしょぼいですが、味は掛け値無しで美味しいです。

CNE1からマニラ

私は、CNE1のセンディングサービスを利用せず高速バスでマニラに戻りましたが、パサイまで5時間半かかりました。市街地は慢性的に渋滞しているので時間が読めません。かなり余裕を持って移動された方が良いでしょう。それからメータ無しタクシーにはくれぐれも注意しましょう。観光客を狙って強引に誘い込み法外な料金を要求してきます。

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その他

余談になりますが、私は火曜日までマニラに滞在して市内観光をしました。その一番の目的は、フィリピン空軍博物館に展示されている旧日本陸軍中野学校出身の小野田少尉がフィリピン政府宛に出した直筆の手紙と軍服、歩兵銃などの装備品が展示されており、特に直筆の手紙の肉筆をこの目で確かめたいという強い思いがありました。50万人の将兵が命を落とした激戦の地で戦後も30年もジャングルに潜伏し諜報活動を続けたその原動力は何だったのか手紙の文面、筆力から解釈したいとの思いがありましたが叶えられませんでした。

下調べが足りなかったと言えばそれまでですが、外国人が博物館を見学する。つまり、空軍敷地内に入るにはケソン市にある空軍オフィスで許可証を発行してもらわないとゲート内に入れません。そんなことフィリピンのガイドブックには一言も書いてありませんし、ここを見学したという方のブログにも一切書かれていません。手紙だけでいいから見せてくれと粘りましたが守衛はとにかく許可証がなければ入れないの一点張り。これだけが心残りです。もう一度CNE1に来るチャンスを貰ったとポジティブに解釈し基地をあとにしました。

最後に

私は、某メーカーの企画部門にエンジニアとして所属しており、新製品の技術戦略立案を主たる業務としていますが、仕事で英語を使う機会は滅多にありません。私は50代後半になりましたから、仕事上で英語を避けて通ることは可能だと思います。しかしながら、これから一線で活躍しなければならない若い人達、中堅の人達はそうは行きません。1980年代後半から力を付け出したアジア諸国との競争が待っています。メーカーに勤めていて思うことは一線のエンジニアが英語堪能であれば台頭するアジア諸国ともう少し楽な競争ができるはずだということです。有利に進めるには技術だけでなく、コミュニケーション力が不可欠です。

ところが、景気後退の影響もあって、海外留学する学生が近年減少しているという事実は皆さんご存知だと思います。不動産バブル、ITバブル、リーマンショックに欧州危機と立て続けに起き、今や日本経済は虫の息です。ここでもう一度日本経済を復興させるには、経済力、技術力などだけではなく、世界を相手に対等にビジネスを展開していくには、どうしても英語のスキルが必要になってきます。英語は世界の標準語ですから。

このような時期に井坂氏がフィリピンの地に格安で安心、安全な英語スクールを開校されたことを大変感謝しております。大げさに言えば皮一枚で生き残れるチャンスを作って貰えたと思っています。

日本は国土が狭く平地が少ない上に地下資源の乏しい国です。従って農業では家族、国家を養えず、小学校で習ったように資源を輸入し製品に加工して諸外国に工業製品を売り、その価値分で食料などを輸入し家族を養っていかなければなりません。その構図は未来永劫文明が存続する限り変わらないでしょう。

ご存知のようにアジア諸国が世界の工場となりつつあります。その状況は益々進展するでしょう。グローバル化の波は世界を一つに飲み込み工業製品の製造プロセスそのものに破壊的イノベーションを起こしました。これはすでに起こったことで現実を直視しなければなりません。日本の人口は2007年をピークに減少の一途を辿っています。すなわち国内市場がシュリンクしていくということです。

しかし、世界に目を向けてみると様相が一転します。人口は増え続け途上国の経済は成長し続けます。つまり、世界規模で見たときに日本の顧客となりうる市場が拡大するということです。日本は今後益々世界を相手にビジネスを展開していかなければなりません。視点を変えればビジネスチャンスがいくらでもあるということです。可能性が無限にあるということです。海外赴任のチャンスも増えますし、海外出張の機会も増えるでしょう。

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今回大学卒業を控えた4回生の方達と一緒に学び語る時間を共有できました。目的意識をもって英語を学びにこられている多くの日本人学生さんと接し頼もしく感じました。英語はツールの一つに過ぎませんが、コミュニケーションができなければビジネスも成り立ちません。また、語学とともに文化の理解も備わっていなければ信頼関係の構築には至りません。信頼関係なくしてビジネスは継続できません。ビジネスが成り立たなければ家族を養っていけません。

そういう意味で英語圏であるフィリピンに留学する意義は大きいと思います。TOEICの点数が同じであったとしても日本国内で学んだ者と留学した者とではその後の生き方に違いが生じるでしょう。長期スパンで観察すると大きな開きがでるでしょう。それは文化を肌で学んだか否かの違いだと思います。

CNE1を卒業された若い皆さんは自信を持って世界に羽ばたいて行って頂きたいと思います。そして学ぶ機会を与えてくださった井坂さんを始め、先生、スタッフの皆さんに感謝しましょう。ここで学んだ学生さんは、世界を股にかけて活躍することでCNE1の皆様に恩返ししましょう。

CNE1の皆様どうも有り難うございました。

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