フィリピンで起業した関係で、井坂相談所で、起業する時期についての質問が多いので、少し個人的な意見を述べます。

実は、起業するタイミングや時期には、これと言った物や正解はありません。僕自身の個人的な考えは、今、自分自身がやりたい事があり、それを今やるべきタイミングであれば、ぜひ、今、やるべきです。また、まだ、これといったミッションも仲間も資金もないなど、方向性が固まっていない場合は、時期を延長して、その間は、他の会社で働きながら様子をみると事も大事です。

僕自身は、起業するのを決めたのは、20歳の時です。そして、(1)教育(2)インターナショナル(3)世の中に無かった新しい事業を仲間達と一緒に立ち上げるというシンプルな目標でした。

そこで、起業された人たちや歴史上の偉人などの本を片っ端から、買ってきて読んで、20代、30代、40代のどこで起業するかを検討しました。多くの起業家は、20代が多かったですが、北条早雲、カーネルサンダー(KFC)、レイクロック(マクドナルド)などは50代になってから起業していました。

僕自身は、教育という崇高な分野にチャレンジするため、20代は、すべて見聞を広げる自己投資に集中する事を決めました。40代は、当時20歳だったので、体力面も含めて、外しました。そこで、30代半ばで起業する事をきめました。約15年間あるので、その間、自分自身を成長させようと決めて、7ヵ国に3年以上留学、25ヵ国を旅し、ベンチャー企業で立ち上げ経験を積み、読書で、ビジネス、経営、投資、歴史、古典など、勉強していきました。

幸運が重なり、36歳でCNE1を仲間達と設立できました。20歳の時に誓った志は、16年後に実現しました。CNE1は、広告宣伝無しで口コミで成長し、フィリピン留学の日系語学学校のパイオニア校になり、留学業界に大きなイノベーションをおこしました。

起業時期に、答えはありません。自分との対話を繰り返し行い、実際に起業されている方、読書、Youtubeなどから先人の知恵を学んでみてください。起業するタイミングは、その苦しみの中から、生まれてきます。

人を雇う事は大きな責任を伴います。その覚悟をしっかりと持って挑戦してみてください。これは、正解ではなく、あくまでも僕個人の意見として考えて欲しいです。雇用創出と世の中の発展に大きく寄与する事業を立ち上げるのは、社会の発展に大事なミッションです。ぜひ、厳しく苦しい時間が継続しますが、その苦しさの中からの楽しさや意義を噛みしめて挑戦してみてください。お客様、スタッフ、地域社会の感謝の声が、唯一の事業を進めていくモチベーションになります。共に頑張りましょう!!

坂本井坂