20代 女性
2012年8月~9月(4週間)
日常会話マンツーマンコース4時間コース


私は2012年の8月末から4週間、大学の夏季休暇を利用してCNE1に留学しました。

拙い文章ではありますが、この体験記が少しでも皆様が留学を決める際の手助けになればと思いながら、書かせていただきます。

外国語学部なのに英語が話せない!? 日本の大学の現状

私は現在、外国語学部で東アフリカの言語を専攻しています。正直に言いますと、受験生の頃、「この大学に、この学部に入れば、専攻語は言うまでもなく英語だって話せるようになるはず!留学もさせてもらえるはず!」と、なんの疑いもなく信じていました。現在の日本の大学がその理想とかけ離れたものであることは、入学後に知ることになります。

もちろん、英語の授業は複数用意されているのですが、授業の内容としてはディスカッションやプレゼン・スピーチなど、アウトプットの為の授業ばかりで、それ以前のスピーキングの為の授業は一切ありません。留学経験もなく、中・高の6年間は文法やライティング、リスニングに特化して勉強していたため、「相手の話は聞き取れるのに自分の意見が言えない」と、悔しさで涙が出てしまうことも度々ありました。楽しそうに留学生と英語で会話する友人たちを前に「英語なんて、留学ができたり英会話スクールに通うことができるお金持ちにしか話せないんだ」と、正直、僻む気持ちもありました。大学から案内される色々な留学案内にも目を通しましたが、ハイレベルな資格が必要であるものや、年齢制限があるものなど、とても条件に見合ったものを見つけることができませんでした。

フィリピン留学を決意するまで

しかし、私はそれでも英語を話すことを諦めたくありませんでした。英語が話せることで可能性が広がるということは自分自身よくわかっていたからです。毎日のように何か良い情報はないかと、書店やネットで調べました。

ある日、書店で太田英基さんのフィリピン留学についての本を見つけました。これがすべての始まりです。その本には今までの私が抱いていた「留学」へのイメージを覆すようなことが沢山載っていました。一般的に高額だと言われている留学費用も、学生の自分が真面目にアルバイトをすれば貯められる額です(これがとても大きい!)。また、集団授業ではなくマンツーマンの授業が格安で受けられるという点にとても惹かれました。マンツーマンの授業では個人に見合ったカリキュラム・ペースで学習を進めることができ、定着度が格段に違うことは言うまでもありません。そして、フィリピンが日本にとても近い国だということも大きな魅力でした。航空チケットもかなり安値で入手することができますし、卒業した後でも行きたいと思えばいつでも遊びに行けるのです。

取り敢えずその本に載っていた学校やネットに挙がっていた学校を一つずつ調べ、一番評判が良かったCNE1への留学を目標に、コツコツとお金を貯めました。

いきなりぶち当たった自分との闘い

さて、待ちに待ったフィリピン留学です。大きなトランクと大きな期待を胸に旅立った私に立ちはだかったのは、予想もしなかった「自分そのもの」でした。慣れない集団生活。慣れない環境。人見知りで内気な自分。今まで気付いていたのに克服することを避けていた自分と、向き合わざるを得なかったのです。英語を話す以前の問題です。初めて出会った友達の荷物が所狭しと並ぶ部屋で、私は一人愕然としました。何も知らない国に、何もわからないまま来てしまった。大きな不安が私を襲いました。私には向いていないんだ、こんな状態の自分が1ヵ月もここで暮らすのは無理だと思ったのです。恥ずかしながら、初日は帰りたいと泣き喚きました。

支えてくれた家族、友達、先生

そんな私の心を留まらせてくれたのは、トランクのポケットに大事にしまってあった、せっせと働いて貯めた学費の入った封筒でした。私は、学校に入ってからはもちろんですが、学校に入るまでの準備段階でもかなりのことを学んだと思っています。たった1000円を稼ぐことがこんなに大変だったなんて…初めて働くことの厳しさを知り、両親に心底感謝しました。様々な思いで胸がいっぱいになり、封筒を握りしめながら、諦めかけていた気持ちは「せっかくここまで来たのだから、このお金を何百倍もの価値に変えて帰国しよう」という思いへと変わっていきました。

この学校で出会ったかけがえのない仲間からの言葉も大きな支えとなりました。ある日の夜、中山麻衣さん(同じく以前に体験記を書かれています)とお話する機会がありました。そこで悩みを打ち明けたところ、大変真摯に話を聞いて下さり「それも自分のパーソナリティなのだから、無理することはない」のだと、アドバイスを頂きました。この言葉に私はとても救われました。「自分のパーソナリティが許す最大限で頑張ろう」と思えたのです。また、休み時間にひとりでぼーっとしていると「最近調子どう?」と声をかけてくれる友達、みんなの輪の中に入れない私を「最初はみんなそうだよ」と言ってくれる友達が沢山いました。

先生には授業の度に ”Yukimi, make smile and kill shyness!!” と励まされ、フリーの授業ではToastmaster’s clubという活動に参加し、スピーチをする機会を数回頂きました。また、担当の先生以外の先生方ともすぐに仲良くなることができ、一緒にお昼休みに皆の前で歌を歌ったり、卒業式に向けてダンスの練習をしたりと、毎日がとても充実していました。
ここで私が一番強調したい点は、全て「強制的にではなく、自分の意志でやった」ということです。この学校の先生方は、私が今までトライしたかったけれど恥ずかしくてできなかったことを、自分の意志で始められるようにうまく導いてくれるのです。下手なのに舞台の上で歌って踊ったり、フィリピンの田舎で花柄のワンピースを着てリボンがついた帽子を被っても、全部すごいね、よくやったねと褒めてくれる。

どういうわけか、この学校にいると、「どんなに英語が話せなくても、どんなに歌やダンスが下手でも、やりたいことをやらなきゃ損」だという気持ちになるのです。本当に、CNE1は魔法の学校と言っても過言ではないでしょう。

yukimi-3

1ヵ月の過ごし方

私は自分に与えられた1ヵ月の間、「できるだけ机に向かわない」ことに徹しました。どのように過ごすかは人それぞれですが、私の場合、今までの英語の学習の殆どが机に向かってガリガリやるものだったので、それだけは避けようと思いました。もちろん机に向かう勉強も大切なのは確かですが、それは日本にいてもできることです。そうした理由から、担当の先生には宿題は毎日の日記だけにしてもらい、空いた時間は先生や友達と話したり歌ったり踊ったりと気ままに過ごしていました。CNE1に留学されている方はとても興味深い方たちばかりで、そんな方たちとお話をする際には、英語にとらわれる必要はないと感じました。貴重な機会です。週末も、1日たりとも学校で勉強しませんでした(笑)。毎週先生のおうちにお邪魔したり、市場や海に遠出したりと、比較的アクティブに過ごしたかと思います。体力のなさから1日中活動することができず、毎回半日で学校に戻らなければならなかったのは少し残念でしたが、やはりフィリピンは日本とはまた違った環境なので、特に女性の方はご自身のコンディションをよく考えて楽しんでいただけたらと思います(授業のある日に体調を崩すともったいないです)。

このように何の計画もなく自由に1ヵ月過ごした私ですが、最後のスピーキングテストでは3レベルアップという結果を残すことができ、卒業式では表彰していただきました。一番大きな要因としては「英語を楽しむことを意識していた」からだと思います。英語も言語のひとつです。言語はコミュニケーションをとるためのただのツールに過ぎません。もちろん文法や発音も大切ですが、それよりも頭をからっぽにして笑顔で先生や友達と話すことの方が遥かに大切なのではないかと思います。「伝えたい」思いは、自然と実力へ変わっていきます。また、多くの方が体験記に書かれているように、基本的な文法事項は日本で確認してくるべきです。滞在期間にもよりますが、私にとっては貴重な1ヵ月だったので、わざわざフィリピンにまで来て参考書を開く必要はないと思いました。ちなみに文法事項の確認といっても、個人的には中学文法が完成していれば十分だと思います。

自分の将来を改めて見直す

先に述べましたが、私は現在大学で東アフリカの言語を専攻しています。将来はアフリカの子どもたちの教育に携わる仕事がしたいと思っています。大学入学後、アフリカについて、また様々な国際機関等の働きについて知れば知るほど、自分がどのようにこれからアフリカにアプローチするべきか分からなくなっていました。自分がしたいのは一時的で見かけだけの援助なんかじゃない…。どうすればダイレクトに子どもたちの教育に関わることができるのだろう?そこで私は、井坂相談所で悩みを聞いていただくことにしました。お忙しい中貴重なお話をして下さり、大変勉強になりました。CNE1に留学して良かったと思うことの一つに、井坂さんが創り上げた教育・雇用システムをこの目で実際に見ることができたということがあります。その具体的な内容は井坂さんのブログ等に詳しいのでここでは述べませんが、自分の将来を見つめ直す大きなきっかけになりました。

時には英語を使わずに

言うまでもありませんが、同じ人間なのだから、どんなに使う言語が違っても、ある程度まで分かり合うことはできます。併設校の生徒さんたちと ”thank you” ”sorry” の言葉だけを使って遊んだバドミントンがどんなに楽しかったことか!また、先生たちは英語を使うこと以外にも、そこから何を考え、何を表現したいのかということにフォーカスして授業をしてくれます。それは自分自身を知るための授業でもあります。是非、どんなに複雑で難しい質問をされても、シンプルな英語で片付けるのではなく、じっくりと、母語である日本語でもそれらについて考えてみてください。

yukimi-4

最後に

以上が、1ヵ月のフィリピン留学を終えての体験記(回顧録)になります。言葉で伝えられることは限られていますので、全てをお伝えすることはできませんでしたが、一つ言えることは「迷っている暇があれば、取り敢えず一度行ってみてください」。欧米留学が盛んな今、敢えてCNE1に興味を持たれた方には様々な理由・目的があるのではないかと思います。CNE1はその期待を裏切らない学校です。入学前はあまりの評判のよさにかえって不安になることもありましたが(笑)、その評判の良さに今は本当に納得しています。英語以上に大切なことも沢山学んで帰ってくることができました。1ヵ月で驚くほど自分を変えることができました。

担当してくださったドニー先生に最後の授業でもらった、「幸美はとても静かだけど、考えや愛情はとても深くて、まさに海のようだね」という言葉は、私にとって生涯の宝物となるでしょう。

今回のフィリピン留学に関わってくださった、井坂さんをはじめとする皆さまに、この場を借りて改めてお礼申し上げます。本当にありがとうございました。夢に向かってこれからも頑張ります。

yukimi-5


Tags: ,