20代 男性
2011年4月~7月(12週間)
日常会話マンツーマン6時間コース
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小川恵吾と申します。まず、軽く自己紹介させていただきます。大学を卒業後、新卒で就職した会社で三年弱ほどプログラマとして働いた後退職し、ここCNE1に4月から7月の12週間、約3ヶ月ほど滞在しました。留学の目的としては、海外で働くに当たって問題のないレベルまで英語力、特にスピーキングを伸ばすということがありました。もともと英語学習自体は日本で働いていた頃から続けており、リスニングに関してはABCやCNNのニュースのポッドキャスト等で平日は毎日続けていました。TOEICテストに関しても何度か受験し、Aレベル(860点以上)のスコアを取っています。参照(PDF)英会話に関してもベルリッツで半年ほど受講していたことがあります。

ここまで読んだ方の中には果たして留学する必要があるのかと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、TOEICテストはあくまでリスニングとリーディング、受信側のスキルしか測定できませんし、特にスピーキングに関しては、一定期間海外で生活なり留学をしないと十分なレベルにはならないかと個人的には思っています。実際旅行に行くくらいであれば、相手の言っていることがわからなかったり英文が読めなかったりで困ることも少ないですが、これが外国で働くとなると、もう少し複雑なことや意見も確実に伝えられる必要があります。

次に、なぜ海外で働きたいと考えたかということについて書きます。現在の日本の労働環境や将来のことを考えたときに、IT業界に限らず泊まりこみや土日出勤当たり前のような話もよく聞きますし、そこそこの収入を得ようとなればなかなか慢性的な長時間労働からは逃れられないのではないでしょうか。明らかに労働基準法に反した働き方、違法なサービス残業を要求する会社も多く、ワークライフバランスという言葉が最近言われてはいますが、まだまだ日本では普及していないなというのが私の実感です。この点、外国ではフェアな環境が多いという話はインターネット上ではありますがよく見ます。長い目で見た場合には他の国で働くのに必要なスキルを早めにつけておく、特に英語を身につけておくというのはリスクヘッジになると考えています。もちろん日本が暮らしやすく良い国であるという風には思っていますし、外国には外国でまた違った苦労があることも想像できますが、少なくともある程度専門の技術(私の場合はプログラミング)があって語学ができる人にとって、フェアな環境の海外で働くというのは、ワークライフバランスを実現し良い人生を送るに当たっては意外と現実的な選択肢であるように思います。

そういった理由もあり、会社を退職後に英語、特にスピーキングを伸ばすため留学先を探していました。初めはオーストラリアやアメリカ、いわゆる普通の英語圏をなんとなく考えていたのですが、ネット上で偶然ここCNE1のWebサイトを発見し、詳細に情報があることや、マンツーマンでのスピーキングに特化した授業形式、費用対効果、日本人の方が始めたという安心感もありすぐに決定しました。

授業・先生について

授業は最初の4週間はキャンペーンを利用していたので8時間、残り8週は少し減らして6時間で取りました。基本的にはテキストを各コマごと、先生ごとに選び、それに沿って進める形になります。もちろんテキスト以外の話題を話すことも当然可能ですし、むしろそちらの方が個人的には楽しみでした。ある先生との授業では、前半はテキスト、後半は私が何かトピックを決めて知っていることを話す、という形で行っていました。日本とフィリピンでは当然色々なことが違い、我々にとっての常識も先生達にとっては驚きだったり、逆もまたしかりです。例えば、日本の歴史について色々なことを話したのですが、台湾が第二次大戦以前は日本の統治下であったという話をしたら先生の中で知っている人はいませんでした。考えてみれば我々もフィリピンの歴史と言われるとあまり詳しくありませんし、こういった違いを楽しむことも留学の魅力のひとつだと思います。また、どの先生も基本的に日本にいい感情を持ってくれていますし、行事、食事、文化や宗教等を紹介するのもいいのではないでしょうか。専門分野でなくて構いませんし、常識レベルの話でも先生達にはとても興味深いようです。

他にも、私は趣味としてよくゲームをするのですが、たまたまゲーム大好きな先生に当たったのでテキストそっちのけでその話題で盛り上がれてなかなか楽しめました。それと映画、特に洋画はどの先生もある程度は知っているので話題としては無難ではあります。

また、いわゆる”Love Life”の話はだいたいどの先生も好きそうな印象を受けました。いつ結婚する予定か、もしくは子供は何人欲しいかだとか…。これは留学して初めて知ったのですが、フィリピンでは基本的に離婚が認められていないそうです。何か手続きと長い時間をかければ可能らしいですが。こんなところでもやはり日本とは違うんだなと実感しました。

卒業する週にはプレゼンを行いましたが、これについても柔軟に対応してもらい、授業中にリハーサルをして備えることができました。実際に授業の中でも具体的な手法、アイコンタクトや姿勢等を具体的に学べました。プレゼンは正直初めてで日本語でもしたことはなかったのですが、しっかり準備して自分がよく知っていることであれば英語でも意外と言葉が出てくるものです。プレゼンに関しては任意ですので必ずやらなければならないという訳ではないですが、長期で滞在したりビジネスのコースを取っている方ならせっかくなので挑戦してみるのもいいかと思います。

先生についてですが、思っていた以上に発音はしっかりしているなという印象を受けました。中にはやはりアジア風の発音の先生もいますが、自分にとっては話す機会を作ることが一番重要だったのでそこまで気になりませんでした。発音を直したい場合は、しっかりした発音の先生に頼めば問題ないと思います。

ただ若い先生も多く、私はビジネスのコースを取っていたのですが取り扱っている内容については正直会社勤めの経験がある自分のほうが良く知っているのではないかと思うこともありました。そこはむしろ自分の経験を話す練習だと前向きに考えて受けていました。どうしても合わないということであれば先生の変更にも柔軟に対応してもらえます。自分好みに授業をアレンジできるのもマンツーマン形式の利点ですし、まずはどういう形の授業をしたいかを伝えるのも大事です。

生活環境

食事

毎日3食出るので、特に心配はありません。バランスも良く、味も比較的日本人の口に合う物が多かったように思います。ただやはり毎日食べていると若干飽きてきます。私の場合週末はショッピングモールに出かけてよく外食していました。お菓子もとても安く、小さい袋であれば5ペソ(10円)程度から売っています。ついつい買いすぎてしまいましたが、なかなか外国のお菓子を食べる機会もないので食べ比べてみるのも面白いかもしれません。

インターネット

以前は遅く不安定な回線だったのでサイト閲覧、メール程度が精一杯でした。何かポッドキャスト等をダウンロードする場合は週末にインターネットが出来るショッピングモールかレストランに行き1週間分まとめてダウンロードするという形で何とかやっていましたが、帰国前に高速の回線(2Mbpsですが)が開通しました。日本に比べれば遅いですがそれでも十分な環境だと思います。また、どの先生もだいたいfacebookのアカウントを持っていますので、無い方はとりあえずつくっておくと良いでしょう。先生に限らず、知り合った他の生徒さんとも帰国後に連絡をとりあうことができます。実際に私が帰国する直前に関西で飲み会があったようです。

空き時間

私の場合、基本的に空いた時間、昼休み等はネットをしたり昼寝に当てていました。やはり慣れない英語で長時間話すとなるととても疲れます。8時間、6時間となると日本語でもなかなか話す機会はありませんし。授業の後は、他の先生達も残って話していたり、広めの部屋で皆でDVDを見たりしています。私は基本的に一人が好きなのでそこまで積極的に話しかけたりは多くなかったのですが、空き時間でも十分英語を話す機会は作れます。皆フレンドリーなので、部屋にこもらない限り大抵話しかけられます。

生徒

生徒の人数比で言うとほとんどが日本人で次に韓国人という感じでしたが、長期で来ている人は日本人韓国人問わずしっかりしていて面白い人が多いように感じました。会社を辞めたり休学してまで来てる人はそれなりにモチベーションが高く刺激になります。色々な人と知り合いになれるのも留学の利点の一つでしょう。ただやはり国籍が限られているので、世界中の人と知り合いにという訳にはいきません。語学学校というと中には日本語禁止のところもあるようですが、CNE1では特にそのようなルールはありません。個人的には日本人同士の場合は英語のレベルに相当差がある可能性があるので、詳しい話を聞く場合には日本語を使ったほうが絶対に効率的です。別に韓国人や先生とも話す時間をとれば、授業とも合わせて英語の訓練としては十分かと思います。

トラブル等

ただ、やはり気になる点もいくつかありました。一度韓国の大学生が集団で2週間ほど来ており、この学生達が夜中2:30頃に酔っ払って部屋の前で騒ぐなど授業に支障が出るレベルでとても困りました。静かにしてくれとは伝えましたが、他にも異性の部屋なのに当たり前のように入ってきたりと、はっきり言って迷惑行為の度が過ぎることがありました。その次の週に来ていた韓国人の学生は静かで真面目な人達だったのですが、中にはそういった迷惑な生徒もいる可能性はあることは気に留めておいていいかもしれません。他にも、ルームメイトのいびきがうるさくほとんど眠れない週もありました。私は4人部屋だったのですが、やはりこういったリスクは少なからず有りますので、心配な方は1人部屋にすると良いかと思います。

そしてとにかく虫が多いです。慣れれば気にならない程度でしたが、心配な方は虫除け等対策はしておくと良いでしょう。特にハエや蚊、アリが多いです。

健康面では、フィリピンに到着から2週間ほど、お腹を壊してしまいました。その後は落ち着きましたが、環境がだいぶ変わるので体調には気をつけてください。

留学を終えて

今回の留学では、私の場合特にフィリピンという国自体の観光だとか世界一周はあまり考えておらず、目的ははっきりしていて単純にスピーキングを安い値段で伸ばしたかった、というのが理由でした。もちろんその目的は達成できたように思いますが、それ以外にも色々と考えることの多い滞在でした。

ここフィリピンは物価がとても安いのですが、それは同時にあまり豊かな国ではないということでもあります。ゲーム機も現地の人にとっては相当な高い買い物です。食品や生活必需品はそれなりに安いのですが、輸入の電化製品はほぼそのままの値段です。日本人の感覚で言うと、PSPを買うのに10万だとか20万くらいかかるような感覚でしょうか。

バスの料金にしても驚きでした。基本的に出かける際にはバスを使わないとならないのですが、ショッピングモールに行くのに安いバスだと15ペソ(30円)程度なのが、エアコンのついている良いバスだと40ペソ(80円)だったりします。私は次のバスを待つくらいなら値段を気にせず来たバスに乗っていましたが、安いバスにしか乗らない先生も多いという話も聞いて金銭感覚については根本的に違うんだなと思いました。

色々とフィリピンのことを知り生活するにつれ、相対的に日本の豊かさを実感しました。他の国を知ることは同時に自分の国を知ることでもあります。こういった事は実際にある程度海外で生活してみないとなかなか身をもって理解できないので、そういう意味でも有意義だったように思います。

ここで、留学を考えている方に私から提案があります。留学に来るに当たっては、事前に日本で勉強できることはしておくことをおすすめします。具体的には、文法、リスニング等です。大学受験の参考書を見直してもいいですし、今はネット上にいくらでも安価に学習できる方法が揃っています。リスニングに関してはやはり一定期間続けないと効果は出にくいですし、せっかく留学している間に基本的な文法事項の確認に時間を取ってしまうのは勿体無いです。日本人が一番伸ばしづらいのはスピーキングですし、私の場合は文法やリスニングに関しては留学中に改めて勉強しなくていいようにほぼ済ませておいて、留学中はスピーキングを伸ばすことに集中しようと決めていました。

そして留学の前に何か具体的に目標を決めておくと良いと思います。例えば海外で働く、より良い条件の企業に転職する、旅行で友達作る、ワーホリに行く、世界一周など、何でもかまいませんが、具体的だとより良いでしょう。ただなんとなく来ても、なんとなく授業受けて話して楽しかったーで終わってしまう可能性があります。やはり目的があると勉強にも熱が入りますし、話した内容もすぐ覚えます。

最後に、実際に3ヶ月の留学を終えてみて、やはりスピーキングを伸ばすに当たってフィリピン留学は相当にコストパフォーマンスの高い、良い選択肢だったと思います。英語でのプレゼンも前の自分であれば全く想像できなかったのが、予想以上にスラスラ言葉が出てきましたし、英語で話している自分に違和感のようなものが全く無くなり、自然に話せるようになりました。まだまだ複雑なことや専門的な話になると説明できず詰まってしまうこともありますが、今では何とかなるだろうと楽観的に見ています。

初めての長期の海外生活、不安もありましたが、飛び込んでしまえば意外となんとかなるものです。まずは一歩を踏み出すことです。フィリピン留学、英語力を伸ばすのはもちろんですが、それだけでなく違う文化に触れ、違った環境の中で少し立ち止まって人生や将来について色々考えるとてもいい機会になると思います。

KGO_00-3


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